BlowgunHach

Blowgunや飛び道具についての記録

無名の木製吹き矢について

過去の記録との邂逅:10年越しの点と線

一つ前の記事で無名の木製吹き矢をレビューするにあたり、ふと思い出した記録がある。

 

今回、実物を見るのは初めてだが、実は10年以上前に「無明庵」の「松の間」の投稿、

---[973]■ ●吹き矢に関する歴史考察---

の中にあった動画で、同様の道具を目にしていたのだ。

 

当時は木製の吹き矢を自身が入手するなど想像もしていなかったため、記憶の片隅に追いやられていたが、手元の個体との比較検証のため改めて動画を見直した。

そこで興味深い共通点が浮かび上がってきた。

 

構造における共通点:合理的な設計思想

動画内で「戦国時代の吹き矢か?」と推察されていた個体と、手元の個体には以下の共通点が見られた。

  • 貼り合わせ技法: 1本の木を焼きごてや工具でくり抜くのではなく、溝を彫った2つのパーツを精密に貼り合わせて製作されている。側面にはその「貼り合わせ」の筋が確認でき、これは長尺かつ正確な内径を確保するための極めて合理的な手法と言える。

  • 形状と断面: 筒の内部は円形断面だが、外部の断面は八角形に加工されている。

  • 機能への知見: 筒の息受けの形状など、吹き矢の原理や運用について熟知した、いわば「実際に使い道を知っている人」でなければ到達できない設計や加工がなされている。製作者が吹き矢の機能を深く理解していたことを強く示唆している。

 

 

 

「長さ」が語る、用途の決定的な違い

手持ちの個体と、歴史的な資料との最大の相違点はその「全長」にある。

戦国時代のものとされる吹き矢の長さは、実に約2.6m。 手元の個体(1.75m)より1m近く長く、現代の一般的な住宅(天井高2.4m〜2.5m)では立てかけることすら不可能な巨大さだ。

 

これはあくまで推測だが、城の防衛などで対人用の威力を確保しようとすれば、このサイズに行き着くのだろう。残念ながらオリジナルの矢は現存していないようだが、これほどの長尺筒でどのような矢を運用していたのか、興味は尽きない。

 

狩猟用としての1.6mライン

また、前回の記事で触れた「鳥刺(とりさし)」の画像を基に、AIを用いて筒の長さを算定してみた。

鳥刺

AIによる当時の日本人の平均身長(江戸〜明治期)を基準とした比較では、筒の長さは約162cmと導き出された。

このサイズは比較的運搬が容易であり、野山で移動をしながら鷹の餌となる小鳥等を獲るための「狩猟用」としての長さの一例と言えるだろう。

 

画像では筒の先端に向けて若干テーパー加工がされているようにも見える。

少しでも軽くコンパクトにし、携行性を上げる為の工夫なのかもしれない。

 

比較検証:三つの指標

これらの情報を整理し、比較画像を作成した。

 

  1. 左:鳥刺の吹き矢(AI算定) … 約162cm(携行・狩猟用想定)

  2. 真ん中:手元にある個体(無名の木製吹き矢) … 175cm(用途不明)

  3. 右:戦国時代の吹き矢(動画資料) … 約260cm(拠点防衛想定)

 

こうして並べてみると、戦国時代の吹き矢がいかに巨大で異質かが際立つ。

 

また、戦国時代の吹き矢は高度な加工技術で先端に向かうに従い徐々に外径が細くなるテーパー加工により極限まで重量を抑えている。

 

しかし、2.6mという長さを一人で完璧に制御するのは困難だろう。おそらく射撃の際は、筒の一部を城壁や何らかの支えに託して運用していたのではないかと推測している。

 

全ての吹き矢に共通することだが、筒の全長は勿論、筒の内径、矢の重さと長さの組み合わせによりさらに性能や使い勝手は変化する。

 

用途に合わせ、これほどまでに計算し尽くされた道具を製作・運用していた先人の知恵。そこに込められた吹き矢への関心の深さと、積み重ねられた試行錯誤の凄まじさに、改めて圧倒される思いだ。

 

AIによる鳥刺しの図

 

非常に珍しい木製吹き矢を入手したのでレビュー

先日、古道具屋で非常に珍しい木製の吹き矢を購入した。

木製の吹き矢そのものを実際に見るのが初めてだったこともあり、見つけた瞬間にかなり驚いた。
しかも、単なる飾りや民芸品の類ではなく、実用品として成立していそうな雰囲気がある。

今回は、この無名の木製吹き矢について、形状・構造・材質・実射性能まで含めてレビューしてみたい。

作者・年代は不明、しかし吹き矢である可能性は高い

この吹き矢は古道具として売られていたもので、作者や製作年代は不明。由来や来歴を示す資料も特に付属していなかった。

販売時点では「吹き矢」として扱われていたが、私自身は木製の吹き矢をこれまで見たことがなく、本当に吹き矢として作られたものなのか断定できない部分もある

ただし、

  • 息受けの形状
  • 筒の長さ
  • 内径のサイズ感
  • 全体の軽さと構造
  • 鳥刺が使う吹き矢の形

(画像は平凡社 国民百貨辞典6 404ページより)

※鳥刺とは、鷹狩りで使う鷹の餌とする鳥を獲る人を指すようです。

 

などを総合して考えると、吹き矢(吹き筒)として製作された可能性はかなり高いと見ている。

全長1750mm、想像以上に長い

まず目を引くのはその長さだ。

全長は1750mm。

かなり長めの部類で、現代の市販ブローガンと比べても十分な長さがある。
この長さがあることで、見た目の存在感はかなり強い

一方で、後述するように、実際に持ってみると驚くほど軽い

 

材質は二種類の木材を使っているように見える

素材については断定はできないが、私の見立てでは、

  • 筒部分:桐系の軽い木材
  • 息受け部分:それよりも硬い別樹種

が使われているように感じた。

つまり、二種類の異なる木材を組み合わせて作られている可能性がある

もしこの推測が正しければ、「軽さを重視する部分」と「強度や使用感を重視する部分」を分けて考えた、かなり実用的な設計思想が感じられる。

 

目立つ反り・破損なし。保存状態はかなり良い

古い木製品というと、どうしても気になるのが反り・割れ・変形・接着部の劣化だが、この個体に関してはかなり状態が良い。

  • 目立った曲がりなし
  • 大きな破損なし
  • 吹き矢としての形状をしっかり維持

という状態で、保存状態はかなり優秀だと思う。木製かつ長尺物でここまで形状を保っているのは、素材の選定・加工精度・保管環境のどれか一つではなく、すべてがある程度良かったからだろう。

これは単なる古道具ではなく、資料的価値のあるサンプルとして見ても面白い。

息受けは「くわえる」のではなく「押し当てる」タイプ

この吹き矢で特に興味深かったのが、息受けの構造だ。

息受けの直径は約45mm
形状を見る限り、これは筒の先端を口にくわえるタイプではなく、唇を押し当てて使うタイプだと思われる。

時代劇などで見かける日本の吹き矢は、比較的シンプルに筒の端を口にくわえる構造のものが多い印象がある。

しかし、この個体はそれとは明らかに違う。
この点だけでも、使用流派や地域差、あるいは時代差のようなものを想像したくなる。

実際に試してみても、この息受けは単なる飾りではなく、きちんと機能を持たせて作られている印象を受けた。

構造が面白い。一本削りではなく「貼り合わせ」か?

本体を観察していて、もう一つ気になったのが一直線の合わせ目だ。この合わせ目があることから、おそらくこの筒は、

  • 棒状の素材に錐で深く穴を掘って作ったものではなく、
  • 溝を彫った二枚の木材を貼り合わせて筒状にしたもの

ではないかと考えている。

この構造なら、長尺でも比較的まっすぐな内径を確保しやすい
また、木材加工としても十分現実的だ。さらに外形は八角形に整形されており、見た目にも非常に味がある。

内径は約12mm。現代ブローガン視点でも興味深いサイズ

筒の内径は約12mm

これは、現代のブローガンと比較しても十分実用的なサイズ感だ。
実際、吹き矢として考えた場合、この径はかなり納得感がある。

あまり細すぎても矢の設計が難しくなるし、
逆に太すぎても扱いにくくなる。

その意味で、この12mm前後というサイズは、かなり「使う前提」で決められている印象がある。

 

 

重量462g。見た目に反してかなり軽い

重量を測ってみると、462gだった。

このサイズ感からすると、これはかなり軽い。
見た目の印象だけでいうと、もっと重くてもおかしくない。

実際に持つと、「あれ、こんなに軽いのか」と感じるレベルで、長尺のわりに取り回しが良い

この軽さは単なる偶然ではなく、もしかすると運搬や携行まで考慮した設計なのかもしれない。

もしそうだとすれば、単なる工芸品ではなく、
明確に“使う道具”として作られていた可能性がさらに高まる。

 

気になりすぎて、結局試射してしまった

ここまで観察していると、やはり気になるのは「本当に飛ぶのか?」という一点に尽きる。

正直、眺めているだけでは我慢できなかった。

とはいえ、古道具である以上、衛生面や安全面にはそれなりに注意が必要だ。

息受けの周囲や筒の内部を確認すると、当然ながら経年変化はそれなりに見られる
ただし、

  • 薬品臭
  • カビ臭
  • 危険を感じる異臭

のようなものは特になかったため、
ひとまず使用可能と判断した。

もちろん、誰が、どこで、どう使っていたのかは一切不明である。
そのため、軽くクリーニングしたうえで、念のため息受けにサランラップを巻いてテストすることにした。

 

 

実射結果:ちゃんと矢を飛ばせ、的にはしっかりと刺さる。

テスト用の矢として使用したのは、

  • 外径3mm
  • 長さ360mm

の竹ひごに、養生テープでコーンを作った簡易矢。重量は約3g

これを使って試射してみたところ、
しっかりと飛び、約5m先の的にきちんと刺さった。

的には約30㎜の深さで刺さっている。

 

次に挿絵の中にある矢を再現してみた。

長さは息受けの直径を12㎜と仮定した場合の長さを計算。すると全長は約170㎜となった。

素材は文中の記載を参考に紙と竹ひごを使用。

竹ひごは全長に合わせて長さ150㎜、直径2.5㎜に変更。

出来上がりは全長約170㎜、重量は約2gで、最初に製作した簡易矢より軽く仕上がった。

こちらの矢もしっかりと飛び、約5m先の的にきちんと刺さった。

的には約25㎜の深さで刺さっている。

 

これはかなり驚いた。

どちらの矢も単に「一応飛ぶ」というレベルではなく、古い木製品でありながら、吹き矢として十分成立するだけの機能を保っていたからだ。

ここは正直、かなり感動したポイントだった。

 

吹いた感触:Cold Steel .625 Magnum より少し重め

肝心の吹き心地について。

第一印象としては、Cold Steel .625 Magnum よりも、息を吐く際の抵抗感がやや強い

ただし、極端に重いわけではなく下記リンク内記事にある無冥流の内径12mmバージョンの筒に近い感触だった。

 

https://gaibukiokuhako.hatenadiary.org/entry/2025/04/15/124546

 

このあたりは、

  • 内径
  • 内面の仕上がり
  • 木材特有の表面状態
  • 息受けの構造
  • 矢の重量

などが複合的に影響しているのだと思う。

現代の樹脂・金属製ブローガンのような均質さとは違うが、木製ならではの使用感があり、それがむしろ面白い。

 

総評:これは「古いだけの珍品」ではなく、「使用を前提とした道具」だった

この木製吹き矢を実際に観察・試射してみて感じたのは、これは単なる珍品や飾り物ではなく、“ちゃんと使うための道具”として作られた可能性が高いということだ。

特に印象的だったのは以下の点。

良かった点

  • 全長1750mmの存在感
  • 462gという驚くほどの軽さ
  • 貼り合わせ構造らしき興味深い製法
  • 唇を押し当てるタイプの大型息受け
  • 現代でも実射可能なレベルで機能を保持していたこと

気になる点

  • 作者・年代・由来が完全に不明
  • 本当に吹き矢用途だったかは断定できない
  • オリジナルの矢が付属していない
  • 衛生面・安全面には慎重さが必要

それでも、長い年月を経ても形状だけでなく機能まで保っていたという事実は、とても嬉しかった。

こういう品に出会うと、名前も残っていない製作者の技術や意図に、自然と意識が向く。

今回の個体についても、無名の木製吹き矢の製作者に感謝したい。

ブローガンデータ其の五【COLD STEEL .357MAGNUM BLOWGUN】

今回は、COLD STEEL製 .357 MAGNUM BLOWGUN 4ftタイプをレビューしていきたい。

コールドスチールのブローガンは、国内外を問わず非常に知名度が高く、現代の市販吹き矢の中でも代表的な存在といってよいモデルだ。

その中でも今回取り上げるのは、口径.357インチ・全長4フィートの一体型モデル
大型の .625 Big Bore モデルに比べるとやや細身で、扱いやすさと実用性のバランスに優れた一本である。

 

 

基本スペック

まずは基本仕様から。

  • 口径:.357インチ(約9mm)
  • 全長:4フィート(約122cm)
  • 構造:非分割の一体型
  • 材質:アルミニウム(本体)、プラスチック(マウスピース等)

構造としては非常にシンプルだが、必要な要素が無駄なくまとめられた、実用品らしい作りになっている。

 

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マウスピースは「押し当てる」タイプ

息を吹き込む側の作りは、筒の後端をそのまま口に入れるタイプではなく、マウスピースに唇を押し当てて使う方式になっている。

この構造のおかげで、単なる金属パイプに直接口を当てるよりも安定して息を送り込みやすく、使用感としてもかなり扱いやすい。

吹き矢としては基本的な部分ではあるが、実際の撃ちやすさや再現性に直結する重要なポイントだと感じる。

 

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付属ダーツは2種類。パッケージは必要最小限

パッケージ内容は比較的シンプルで、全体として必要最小限の構成にまとめられている。

付属していたダーツは以下の2種類。

  • Spear Darts(スピアダーツ)
    → 先端が鋭く、高い貫通力を持つタイプ
  • Stun Darts(スタンダーツ)
    → 樹脂製の息受けに、一部金属が埋め込まれた構造のタイプ

 

このあたりは、いかにもコールドスチールらしい構成で、シンプルながら用途の違いが分かりやすい

特にスピアダーツは、見た目にもかなり鋭利で、
単なる遊具の域を超えた**“道具感”の強い付属品**という印象を受ける。

 

クイーバーが標準装備されているのは地味に便利

本体には、**スピアダーツを収納するクイーバー(矢筒)**があらかじめ取り付けられている。

これは派手な装備ではないが、実際に使ってみるとかなり便利だ。

 

吹き矢は、筒本体だけでなくダーツの扱いが意外と重要で、特に屋外や移動時には、すぐに取り出せる位置に矢を保持できるかどうかで使い勝手が大きく変わる。

その意味で、このクイーバーは単なる見た目のアクセサリーではなく、
実用性の高い標準装備だと感じた。

 

 

先端キャップは個体差あり。必要なら補強してもよい

筒の先端にはキャップが付属している。

保管時や運搬時に先端を保護する意味ではありがたい装備だが、今回入手した個体では、このキャップの取り付けがやや緩めだった。

そのため、私の個体では簡単な補強を行って使用している。

このあたりは大きな欠点というほどではないが、
個体差や経年変化によっては多少の調整が必要になる場合もあると考えておいた方がよさそうだ。

 

消耗品のダーツは別売りも確保しておきたい

吹き矢を実際に使っていると、意外と早く減っていくのがダーツ類だ。

  • 紛失
  • 変形
  • 破損
  • 回収不能

など、思った以上に消耗しやすい。

 

そのため、今回はこちらの別売りダーツもあわせて購入した。

ブローガンは本体だけあっても継続的には遊べないので、本格的に使うつもりなら予備ダーツの確保はほぼ必須だと思う。

 

 

.625 Big Bore モデルとの違い

コールドスチール社のブローガンを語るうえで避けて通れないのが、
**より大型の .625 Big Bore モデル(約16mm口径)**との違いだ。

この .357 モデルと .625 モデルは、見た目こそ似ているが、実際の使用感や性格はかなり異なる。

.357モデルの特徴

  • 本体が軽量
  • 必要な肺活量が比較的少ない
  • 初心者でも扱いやすい
  • 長時間の使用でも疲れにくい
  • 弾速が速く、軌道が比較的直線的

.625 Big Bore モデルの特徴

  • ダーツの重量・サイズが大きい
  • 破壊力・貫通力に優れる
  • その分、相応の肺活量と体力が必要
  • 長時間の連続使用ではやや負担が大きい

このあたりを踏まえると、**.357モデルは「扱いやすさ重視」、.625モデルは「威力重視」**という分かりやすい住み分けになっている。

個人的には、日常的に楽しむ一本としては .357 の方が扱いやすく、出番が多くなりやすいと感じている。

 

 

実際に使うと分かる「ちょうどよさ」

このモデルの良さは、スペック表だけでは伝わりにくいが、実際に使ってみるとよく分かる。

特に感じるのは、「軽さ・取り回し・息の入れやすさ・飛び方」のバランスが非常に良いという点だ。

大型モデルほどの迫力はないものの、そのぶん扱う側に無理をさせない

この「ちょうどよさ」は、実際の使用頻度や継続性を考えるとかなり大きなメリットだと思う。

 

 

注意点:ダーツの貫通力は想像以上に高い

ここはかなり重要な点なので、あえて強めに書いておきたい。

このブローガンに使用されるダーツタイプの矢は、非常に高い貫通力を持っている。

実際、木製ターゲットに刺さった矢は、ペンチを使わないと抜けないほど深く刺さることがある。

つまり、これは決して「安全なおもちゃ」ではない。

人や動物に向けて使用するのは絶対に厳禁であり、使用時には常に危険物としての意識を持つ必要がある。

 

使用場所と安全管理には細心の注意が必要

吹き矢としての性能が高いからこそ、使用場所や安全管理には十分すぎるほど気を配る必要がある。

特に注意したいのは以下の点。

  • 公道では使用しない
  • 公園など第三者が立ち入る場所では使用しない
  • 背後や周囲の安全を確保する
  • 誤射や跳弾の可能性を考慮する
  • ターゲットの材質・設置環境を確認する

ブローガンは静かに撃ててしまうぶん、危険性を軽視しやすい側面がある。

しかし実際には、非常に高い貫通力を持つ飛翔体を発射していることに変わりはない。

この点を理解したうえで扱うことが、この道具を楽しむ最低限の前提だと思う。

 

総評:扱いやすさに優れた、非常に完成度の高い一本

COLD STEEL .357 MAGNUM BLOWGUN 4ftタイプは、派手さよりも実用性・扱いやすさ・継続的な使用のしやすさに優れたモデルだと感じた。

特に印象的だったのは以下の点。

良かった点

  • 軽量で扱いやすい
  • 一体型で剛性が高い
  • マウスピースの使用感が良い
  • 弾速が速く、比較的素直な飛び方
  • クイーバー標準装備で実用性が高い

気になる点

  • 先端キャップに個体差がある可能性
  • ダーツの消耗が早く、予備確保が前提
  • 高い威力ゆえ、安全管理が必須

総合的に見れば、初心者から経験者まで幅広く扱いやすい、非常に完成度の高いブローガンだと思う。

もし、

  • 大型の .625 は少し重そう
  • もっと軽快に扱えるモデルが欲しい
  • 長く楽しく使える一本が欲しい

という人であれば、この .357 MAGNUM 4ftモデル はかなり有力な選択肢になるはずだ。

 

 

The Central Desert Hunter

The Central Desert Hunterのレビュー

 

一般的なブーメランとは違い、投擲後には直線的に飛翔し手元には戻らない非回帰型の設計。数十メートル先に設置したターゲットを狙って遊びます。

 

スペックは以下

素材 ポリカーボネート
重量 約385g
全長 668㎜

 

古代、オーストラリアのアボリジニなどが狩猟用として使っていたスロースティック(投げ棒)を現代の素材アップデート、リデザインしたもの。

 

 

Central Desert Hunterは一つ前の記事で紹介したKarliと非常に似ていますが、別物で、翼面形状の見直しと大型化ににより長距離飛行を可能にしたモデルです。

 

gaibukiokuhako.hatenadiary.org

 

 

翼の表面には溝加工が施されています。

グリップはthrowsticks.com製作の他のブーメランと比較し若干幅広となっており、手が小さい方は握り難く感じるかもしれません。

素材色黒色のポリカーボネートに塗装で仕上げられています。注文時の選択は「Plain Faux hardwood」

 

裏面では部分的に翼の形状を調整する為の加工がなされてました。

 

全体的に翼の形状は薄く平たくなっていますので、飛行性能のトレードオフとして何かに衝突した際の耐久性は下がるかと推測します。

ただ、素材はポリカーボネートなので木製よりは丈夫です。

 

下の画像、左がCentral Desert Hunterで、右がKarliです。

翼の先端がより細くなる様に加工されています。

 

Central Desert Hunterの上にKarliを乗せてみると、大型化されていることが判ります。

 

大型化によりブーメランの性能をフルに発揮させるには相応の技術とパワーも求められ、中上級者向けのブーメランに思えます。

 

 

以下は「throwsticks.com」内のThe Central Desert Hunter説明ページ、ChatGPTによる翻訳文章です。

 

 

中央砂漠ハンター(The Central Desert Hunter)

当社で最も性能の高い、長距離狩猟用モデルです。
オーストラリア中央砂漠における歴史的遺物の研究から生まれ、長年にわたる集中的な実地実験を通じて開発・改良が続けられてきました。
(飛距離:約110〜135メートル/120〜147ヤード

 

 

仕様(Specifications)

  • 素材:頑丈な黒色ポリカーボネート製、手作業による製造

  • 寸法と重量:約668mm(26.3インチ)、約385g(13.6オンス)

  • 熟練者による群れ狩り(モブハンティング)の想定射程:約105メートル

  • 総合飛距離:約110〜135メートル(120〜147ヤード)※個人差あり

  • 記録飛距離:このスティックによる最長記録は147.4メートル(161.3ヤード)

特徴:

  • 非常に安定性が高く、扱いやすく、堅牢な設計

  • **流線型の溝入り翼型(フルーテッド・エアフォイル)**で、より細いエッジを備え、
     長距離のエネルギー保持とターゲットへの深い貫通力を実現

  • 大きめのグリップで照準やコントロールが容易

  • 力強く、運動能力のあるスローアー向けに設計

  • 風の変化に対して高い耐性

  • 標準モデルは右利き用のみ

 

 

セントラル・デザート・ハンター 説明

強靭でアスリート体型のスローアー向けに設計された、極めて洗練された精密バランスのスロースティックです。セントラル・デザート・スロースティックは、歴史的にも何世代にもわたり実績を持つ狩猟道具であり、私たちが提供するこのモデルは、その古代の定番のプレミアム版です。

頑丈で流線型のデザインと、より繊細なエッジは、スティック全体にわたる最大限のエネルギー伝達を可能にし、長距離でも重く深い衝撃を与えることができます。大型のフルーテッド(溝入り)グリップにより、スティックの正確な投げ方の調整がしやすくなっています。

十分な腕力があれば、非常に長距離の直線飛行が可能ですが、「CDH(セントラル・デザート・ハンター)」は弱めのスローでも比較的安定した飛行が可能で、ただし飛距離は短くなります。

このモデルは、極限の距離で動物の群れを狙うサバイバルハンター、あるいはパワフルで長距離を飛ぶカイリー(投擲棒)を求める人のために設計されています。

注意:飛距離が非常に長いため、見失わないように注意が必要です。
120メートル以上の距離でも、まるで空中を飛ぶ虫のように見えるほどで、まだ落下せずに飛び続けていることがあります。

これは私たちが最も気に入っているモデルです。

 

 

 

翻訳元サイト  

 

www.throwsticks.com

 

 

 

The Karli

The Karliについて

 

一般的なブーメランとは違い、投擲後には直線的に飛翔し手元には戻らない非回帰型の設計。数十メートル先に設置したターゲットを狙って遊びます。

 

スペックは以下

素材 ポリカーボネート
重量 約332g
全長 632㎜

 

古代、オーストラリアのアボリジニなどが狩猟用として使っていたスロースティック(投げ棒)を現代の素材アップデート、リデザインしたものです。

 

 

一見シンプルな形ですが、緩いカーブを描くこの形状の中に熟練者が投げると100mは飛ばすことができる機能が盛り込まれています。

 

裏面は表面とは異なり溝もなくシンプルな形状。

素材はポリカーボネートで全体的に茶色の塗装がされた仕上がり。

ポリカーボネートは木製と違い湿気にも強く耐久性もあり実際投げて使うスロースティック向きの素材だと思います。

 

表面全体に入れられた溝が特徴的です。

上の写真だけを見るとまるで木製の様に見えてしまいます。手作業で加工された溝が良い味を出しています。

 

Karliの日本語での読み方は、「カールリ」や「カーリ」など複数ありますが、ひとまず「カーリ」で統一しました。

 

大きさの比較の為、黒縁メガネを置いてます。

Karliは長距離飛行タイプのスロースティックの入門用という位置付けで、上位モデルの「The Central Desert Hunter」をシンプルにした仕様。

 

また、受注販売ですがより扱い易くしたソフトチューニングモデルも存在するようです。

 

以下は「throwsticks.com」内Karli説明ページ英文の翻訳です。

 

カーリ(Karli)

サバイバル志向の小動物ハンターからスポーツ目的のスロー愛好者まで、誰にとっても心地よい重さと、キビキビとしたリリース感、美しくフラットに飛行する特性を持つ一本です。投げるのが本当に楽しいスロー・スティックです。

公園での気軽な長距離フライトを楽しみたい人にも、手頃な価格で高品質なブーメランを探している人にも最適です。軽量で、やわらかめのチューニング(調整)が可能なオプションもあるため、力の弱い方やカジュアルに楽しみたい方にも扱いやすく、家族みんなで楽しめる一本となっています。

 

 

仕様(Specifications)

  • 頑丈なブラック・ポリカーボネート製、ハンドクラフト(手作り)

  • サイズ:約632mm(24.9インチ)、重さ:約332g(11.7オンス)

  • スポーツスロー愛好者、小型動物ハンター、あるいは「ただ楽しみたい」すべての人に最適

  • 熟練者による群れ狩りでの有効射程:約80メートル(87ヤード)

  • 総飛距離:約85~105メートル(93~114ヤード)※個人差あり

  • 中サイズのグリップでキビキビとした素早いリリースが可能

  • 優れた直進飛行性能

  • 様々な投擲スタイルに対応する、最も汎用性の高いフルート(溝入り)スティック

  • 現在、右利き・左利きの両方に対応(注文時にテキストボックスで指定)

  • 力の弱い方向けに「ソフト・チューニング(柔らかめ調整)」も可能(注文時にテキストボックスで指定)
    ※標準仕様は「ハード・チューニング(硬め調整)」で、ほとんどの使用者にはこちらがおすすめです。

 

 

 

 

カーリ(Karli)説明

「カーリ」モデルは、楽しく、軽量で、飛距離を出せるスティックとして設計されました。お手頃な価格でフルート(溝入り)スティックの魅力を体験できる一本です。

このような“開いた肘”型のフルートスティックは、飛行中に溝に沿って滑らかに飛ぶような感覚があります。歴史的に小動物の狩猟に使われていた、中央砂漠地域の短くて軽量なスロー・スティックのデザインに基づき、私たちは長距離・スポーツ用途の投擲者向けに最適化された一本を開発しました。高速での投擲でも気持ちよく投げられる設計になっています。

ただし、1つ注意点があります:このモデルは「速く、キビキビとしたリリース」と「しっかりとしたスピン」を好みます。そうすることで、超フラットで長距離の飛行を安定させることができます。

 

 

 

ソフト・チューニングについて

歴史的に、狩猟用ブーメランは非常に高齢の男性から若者まで使用していました。「カールリ・ソフトチューンモデル」は、腕に以前ほどの力がない、小柄・高齢・障がいのある方、または力の弱い方にも扱いやすいように設計されたモデルです。

ソフトチューンのオプションでは、スロー・スティックの飛距離が短くなる一方で、直進飛行を実現するために必要な初速が抑えられています。通常、これらのスティックは約65メートルを目安にチューニングされており、当社のラインナップの中で最も扱いやすくアクセスしやすいモデルです。小柄な方、子ども、高齢者、障がい者、またはカジュアルに楽しみたい方で、狭いスペースで投げたい場合に最適です。

最大飛距離は、ハードチューンモデルに比べて大幅に短くなります。また、力を入れすぎて投げると、標的の上を飛び越えてしまいがちです(詳細は下のビデオをご覧ください)。ソフトチューンモデルでは、「良い投げ方」だけで真っ直ぐに飛ぶように設計されており、小規模なスペースや気軽な的当て遊びに理想的です。

ソフトチューンのカールリモデルは在庫販売されておらず、すべて受注生産です。お客様一人ひとりのニーズにしっかり対応するため、製作前にご連絡いただくことをお願いしています。過去には、肩を負傷された方や学校教育用プログラムのためにソフトチューンモデルを製作してきました。

車椅子をご利用中でも腕が使える方ですか? きっとあなたにもスロー体験を楽しんでいただけるはずです。ぜひお気軽にご相談ください。あなたのためにできることを、一緒に考えていきましょう。

 

 

 

翻訳元サイト

 

www.throwsticks.com

 

THE SIDEWINDER SCOUT

THE SIDEWINDER SCOUTのレビュー

 

一般的なブーメランとは違い投げた後に戻ってこない非回帰型のブーメランです。

遠くに設置したターゲットを狙い投擲して楽しむブーメランです。

 

 

 

アメリカのサイト「THROWSTICKS.com」で購入。

 

スペックは以下

素材ポリカーボネート
重量 約308g
全長 580㎜

ブーメランの名称「SIDEWINDER」はヨコバイガラガラヘビの英語名。S字に体をくねらせて横移動する性質があり、その姿とブーメランの形が似ていることに由来します。

 

裏面は表面と違い起伏の少ないデザイン。翼のエッジは全体的に均一に丸められており、回転しながら飛ぶ際に音を出しにくいステルス性を重視した設計となっています。

 

 

素材は遠目では木製に見えますが、素材色が黒のポリカーボネートに茶色の塗装をしたものです。

 

裏面にな購入元のロゴあり。

 

 

グリップ部分には溝が刻まれているほか、細目で握りやすくなっています。

 

 

素材のポリカーボネートの表面はサンドペーパーで仕上げているのか、細かい木目にも似た風合いになっており艶は少な目。若干の滑り止め効果もありそう。

 

 

 

大きさ比較の為に黒縁メガネを置いてみました。

デザインは右利き用。右手に持ちサイドスローのように地面と水平に投擲します。

 

 

パワーに限りがある人にも扱いやすい軽量・コンパクト設計で初心者から熟練者まで幅広く対応するモデルです。

 

50m前後の短距離での命中精度と安定性を重視したS字型のデザインは、荒れた岩場など過酷な環境でも高い耐久性を発揮し、サボテンや藪へ深く突き刺さってしまい回収が困難になってしまうことへの防止効果もあるよう。

 

熟練した方が使うと最大で約80メートル(87ヤード)の飛距離を実現できるそうです。

 

The Wirlki

The Wirlkiのレビュー

 

一般的なブーメランとは違い投げた後に戻ってこない非回帰型のブーメランです。

遠くに設置したターゲットを狙い投擲して楽しむブーメランです。

 

 

Etsy経由でアメリカのサイト「THROWSTICKS.com」から購入。注文から2週間とちょっとで到着しました。

 

スペックは以下

素材ポリカーボネート
重量 約362g
全長 640㎜

ブーメランの名称「Wirlki」はウィルキと読むよう。数字の7の様に深くカーブした先端が特徴です。

デザインは古代に用いられていた、狩猟用のブーメランが原型となっています。

 

裏面は表面と違い起伏の少ないデザイン。

 

 

7の字にカーブした先端内周部分エッジには、他の部分より長い傾斜がつけられています。

 

 

表面には細かい溝が刻まれています。ブーメランの形に加えて溝の影響で飛ぶ時は音を出す様です。

 

湾曲デザインに加え、表面の細かい溝加工の為に他のブーメランと比較してコストがかかっており、それが価格にも反映されています。

 

 

グリップの方は溝のデザインが異なっています。

角は適度に丸められて投げる際に強く握っても痛くはありません。

 

 

 

大きさ比較の為に黒縁メガネを置いてみました。

 

 

THROWSTICKS.comの扱うブーメランの主流である左右非対称デザインに加えて、ヘッド部分の深い湾曲が特徴。重心がヘッド寄りにありブーメランやスロースティックとして使う際は近距離から中距離を得意とします。

 

公式サイトを日本語に訳してみると、

「このモデルは、ハイキング時に森の中で使う道具として特に便利です。
茂みの中を静かに進むための道具として使用でき、まるで腕の延長のように働き、クモの巣や枝などを払いのけながら安全に通行できます。」

とあるようにブーメラン以外の用途も想定してるようです。